2022年12月15日(木)に開催したS-Booster2022最終選抜会において厳正なる審査の結果、下記の通り受賞アイデアが決定いたしました。
賞名 | アイデア名/チーム名 | |
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最優秀賞 | チーム名 | MJOLNIR SPACEWORKS |
アイディア | ハイブリッドエンジンの大量生産・販売 | |
審査員特別賞 | チーム名 | TSUKIMI(月見): Lunar Terahertz surveyor for SUbKIlometer- scale MappIng |
アイディア | <Space Treasure Map> 月・小惑星の資源宝地図 |
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アジア・オセアニア賞 | チーム名 | LEET Carbon |
アイディア | LEET CARBON | |
京セラ賞 | チーム名 | Team BPS |
アイディア | リモートセンシングによる大規模プランテーションの病害および土壌水分量推定サービス | |
スカパーJSAT賞 | チーム名 | 株式会社 Space quarters |
アイディア | 宇宙溶接を用いたパネル接合型大型ステーションモジュールの建築 | |
ソニーグループ賞 | チーム名 | SpaLCe |
アイディア | えきくろ5.0 〜超小型液体クロマトグラフィーの進化〜 | |
Honda R&D賞 | チーム名 | 株式会社エイシング(AISing Ltd.) |
アイディア | エッジAIが提供するあらゆる場所での安全の実現 | |
三井物産賞 | チーム名 | 株式会社Dinow |
アイディア | 民間宇宙旅行におけるトータルヘルスケアサービス | |
RiskTaker賞 | チーム名 | MJOLNIR SPACEWORKS |
アイディア | ハイブリッドエンジンの大量生産・販売 | |
JAXA賞 | チーム名 | Aumsat Technologies |
アイディア | Chika Mizu: Integrated Groundwater detection, tracking, prediction, forecast, estimation, and remediation by novel non-invasive techniques for irrigation management | |
NEDO賞 | チーム名 | SpaLCe |
アイディア | えきくろ5.0 〜超小型液体クロマトグラフィーの進化〜 |
日程:2022年12月15日(木)14:00~18:15
会場:日本橋三井ホール(〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 4F・5F)及びオンライン
アクセス:
時間(日本時間) | 内容 | |
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13:30 | 開場、一般受付開始 | |
14:00 | 開会 | |
14:00-14:25 | 主催者挨拶 、各賞、審査プロセスの紹介 | |
14:25-14:35 | ① MJOLNIR SPACEWORKS ハイブリッドエンジンの大量生産・販売 |
日本 |
14:35-14:45 | ② NERFS N.E.R.F.S: Navigation of Early Rescue Flood System for Network Transportation |
マレーシア |
14:45-14:55 | ③ LEET Carbon LEET CARBON |
タイ |
14:55-15:05 | ④ Team BPS リモートセンシングによる大規模プランテーションの病害および土壌水分量推定サービス |
日本 |
15:05-15:20 | 休憩 | |
15:20-15:30 | ⑤ Aumsat Technologies Chika Mizu: Integrated Groundwater detection, tracking, prediction, forecast, estimation, and remediation by novel non-invasive techniques for irrigation management |
インド |
15:30-15:40 | ⑥ SpaLCe えきくろ5.0 〜超小型液体クロマトグラフィーの進化〜 |
日本 |
15:40-15:50 | ⑦ 株式会社 Space quarters 宇宙溶接を用いたパネル接合型大型ステーションモジュールの建築 |
日本 |
15:50-16:05 | 休憩 | |
16:05-16:15 | ⑧ EDWAR OCEAN EYES |
インドネシア |
16:15-16:25 | ⑨ 株式会社Dinow 民間宇宙旅行におけるトータルヘルスケアサービス |
日本 |
16:25-16:35 | ⑩ 株式会社エイシング(AISing Ltd.) エッジAIが提供するあらゆる場所での安全の実現 |
日本 |
16:35-16:45 | ⑪ TSUKIMI(月見): Lunar Terahertz surveyor for SUbKIlometer- scale MappIng 月・小惑星の資源宝地図<Space Treasure Map> |
日本 |
16:45-16:55 | 休憩 | |
16:55-17:40 | スペシャルセッション | |
17:40-17:45 | 休憩 | |
17:45-18:30 | 審査結果発表、授与式 | |
18:30 | 閉会、YouTube配信終了 |
※会場参加者は、閉会後ネットワーキングの時間を設けます。
会場ではスポンサー・サポーター各社による特別展示を実施します。
こちらのサイトでも当日ご紹介予定!
<出展者(予定、五十音順)>
京セラ株式会社、スカパーJSAT株式会社、ソニーグループ株式会社、株式会社本田技術研究所、三井物産株式会社、株式会社RiskTaker
現在主流の液体ロケットは、極めて高い加工品質が求められるために量産が原理的に困難で、年間数十基が限度である。また開発も困難で、宇宙各社の事業上のネックになっている。これに対し要求加工精度が低く、無溶接できわめて安全なハイブリッドエンジンを大量生産して提供する。エンジンを自動車のように大量生産して提供して、宇宙利用のハードルを下げる。
東南アジアは、地球温暖化、都市開発、洪水が起こりやすい場所にあるインフラのため、他の地域よりも気候変動の影響にさらされている。気候変動耐性技術への迅速な投資が行われなければ、洪水は地域全体の企業、政府、コミュニティにとって引き続きコストのかかる課題となるだろう。
最近マレーシアで発生した洪水は、洪水がコミュニティや交通システムに壊滅的な影響を及ぼしていることを示している。このため、同国の保険会社や政策立案者は、道路利用者への洪水による経済的な影響に対処するようになった。その結果、同国の洪水は、20,154米ドルに相当する90,000リンギットの損失を引き起こしたと推定されている。
私たちのビジネスコンセプトは、ネットワーク交通システムにおける鉄砲水緩和方策に焦点を当てている。この機会を利用して、道路上の車両が損傷したり立ち往生したりするのを防ぐのに役立つアプローチを提供する。衛星システムと通信するIoT(Internet of Things)デバイスを革新して、早期の災害警報を提供し、より安全な運転体験のための代替ルートを見つける。
ビジネス戦略としては、地方自治体、研究センター、救助隊、民間道路開発者などの利害関係者に焦点を当てている。このビジネスからの5年間の収益は、主にこれらの問題に直接直面しているか、災害管理および計画を担当する企業および政府機関からもたらされると予想される。
LEET CARBONは、1.Data as a Service(DaaS)、2.Monitoring as Service(MaaS)、3.Carbon Marketplace(CMP)、4.Nature Networking(NaN)の4つの主要サービスを通じて、低炭素社会のためのデータドリブンな解決策と自然ベースな炭素の固定吸収を提供する。
LEET CARBONの新サービスとしては、DaaSやMaaSから時空間データを利用した場合の効果的な自然ベースの解決策の策定、CMPで排出削減量を購入した場合のNetゼロ排出コミットメントの達成、自然ベースの炭素削減による炭素クレジットの獲得、NaNを利用して樹木や森林を植栽・保護した場合の気候変動の緩和といった仕様と利点を有する。
農業に役立つ情報を衛星観測から得るには、作物の病害や生育、土壌などの状態と詳細なスペクトルの紐付けが必須である。本事業では、オイルパームとバナナを対象に、病害毎のステージ/病害や枯死に直結する土壌水分量と、特許技術で地上計測する圃場の反射スペクトルとの関係を明らかにした上で、高い波長選択性を持つ独自衛星と既存衛星を併用して病害・土壌水分量をマッピングし、大規模プランテーションに情報提供する。
Aumsatでは、衛星を利用したAIを活用した精密水文解析により、地下水資源の探査・予測・予測を行っています。従来の地下水探査ではコストと時間がかかる手法とは異なり、現地にいなくても高い精度で地下帯を検出ことができるため、経済的にも物流的にも75%のコスト削減を実現しています。
民営化に移行していく国際宇宙ステーションや、それを足がかりとして開発されるスペースコロニーでのサステナブルな生活の実現に向けて、SpaLCeは本体重量 1/10以下、消耗品重量 1/1000以下の液体クロマトグラフィー及び、IoT向けに帯域を絞った衛星通信サービスを活用した低コストな遠隔分析サービスを開発します。
近い将来、多くの人が宇宙に滞在する時代が訪れると期待されています。その時、軌道上における空間というインフラの不足が課題になると考えています。我々はこの課題を宇宙空間でパネルを繋ぎ合わせ大きな空間作る技術を実現することで解決します。これにより、軌道における活動のインフラを整え、宇宙開発全体を加速させます。
Defireは、農家に対して、炭素クレジットを利用して耕作地や作物残渣の燃焼を止めるよう奨励するプラットフォームです。
農家は、燃焼によって削減される炭素量に相当する炭素ポイントと引き換えに自分の畑の燃焼を止める登録をすることができ(1炭素ポイント=二酸化炭素1トン)、受け取ったポイントを現金や肥料や種子などの農産物と交換することができます。また、この炭素ポイントはローン保証にも利用できます。
私たちのプラットフォームは、AI、IoT、リモートセンシング技術を組み合わせて火災を検知し警告することで、炭素クレジット発行の正確性と透明性を高めます。民間部門は、カーボンニュートラルに向けた規制または自主的な要件を満たすために、余分なGHG排出を相殺する炭素クレジットを購入することができます。
OCEAN EYESは、乱獲問題を解決するために考案されたソリューションです。魚を感知し、魚の個体数予測情報や海洋資源の状態に関する追加情報を含む地図を作成します。
CEAN EYESは、海中に設置されたセンサーを搭載したブイ群で構成され、陸上の指令センターと衛星通信で通信します。この指令センターでは、センサーからデータを収集し、スマートフォンやコンピュータで漁業者がアクセスできる海洋資源マップを作成します。どの場所に十分な漁獲量があるかを把握し、脆弱な場所をマーキングすることで乱獲を回避できます。
本アイディアは民間宇宙旅行や宇宙開発に関わる人のためのトータルヘルスケアビジネスである。現在、職業宇宙飛行士は出発前の準備、宇宙空間滞在中の健康管理、帰還後の医学検査等を行っている。本ビジネスアイディアでは、民間の宇宙飛行士が宇宙に向かう際、職業宇宙飛行士の健康管理をカスタマイズしたサービスの提供を目指す。
高層ビルの多い街中では衛星からの電波をロストすることにより自己位置の決定に許容できない誤差が発生することがあります。これは自動運転車のみならずドローンにとっては致命的なリスクです。当社エッジAIアルゴリズムMSTをGNSS受信機に搭載し、電波ロストした際の自己位置推定機能を付加します。
月や小惑星には水や金属鉱物などの”宝資源”が存在すると見込まれるが,詳細な場所は不明である.宇宙探査の中継地点など新産業が期待される月において,世界に先駆けて資源地図「Space Treasure Map」を作成.将来は資源的に価値の高い小惑星の地図を目指す.月構成物の成分解析には,新たな電磁波テラヘルツリモートセンシングを利用する.作成した地図の運用と共に,世界に先駆けて宝探しに着手する.
平井 翔大(Letara株式会社 COO)
S-Booster2021 アジア・オセアニア賞受賞
2017年に北海道大学大学院工学院修士課程を修了。2020年、同大学院博士課程に所属し、自ら研究開発を行いながら、Letara株式会社を設立。2021年第29回衛星設計コンテストで設計大賞および文部科学大臣賞を受賞。
大出 大輔(SPACE COTAN Co., Ltd COO)
S-Booster2018 未来コンセプト賞
一級建築士、博士(工学)。
2021年に北海道スペースポートを企画運営するSPACE COTAN株式会社を共同創業。取締役兼COOとして、世界中のロケット会社の誘致、国内企業との新規事業創出、スペースポートの資金調達や運営に取り組む。
石井 芳明(経済産業省 経済産業政策局 新規事業創造推進室長)
経済産業省にてベンチャー政策、中小企業政策などに従事。LLC/LLP法制、日本ベンチャー大賞、始動Next Innovator、J-Startupなど、各種プログラムの創設を担当。2018年より内閣府でスタートアップ・エコシステム形成、SBIR制度改正、オープンイノベーションの推進を担当。2021年より現職。
早稲田大学大学院商学研究科修了。博士(商学)。
畑田 康二郎(一般社団法人SPACETIDE AXELAプロジェクトマネージャー)
将来宇宙輸送システム株式会社代表取締役、株式会社アークエッジ・スペース社外取締役、株式会社ispace社外取締役。元経済産業省、内閣府宇宙開発戦略推進事務局に出向。
モデレータ:柳原 曉(内閣府SBIR省庁連携PM)
S-Booster2022メンター
IT系企業を経て、スタートアップの立ち上げを経験。イノベーションスタジオEDGEofにて、スタートアップや研究者、クリエイターといったイノベーターエコシステムをつくり、イノベーションを創出するハブとなる活動に事業統括として従事。大手企業、地方自治体とスタートアップの協業支援に従事。より産業創造に密接に関わる位置からエコシステム創造を行うVenture Café Tokyoに参画。NAGOYA Connéct のプログラムマネージャーを務める。