S-Booster宇宙を活用したビジネスアイデアコンテスト
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S-Boosterでは皆様がお持ちのアイデアからの宇宙ビジネススタートを後押しするための様々なイベントを開催します。

第1回アイデアソン

S-Booster主催

~ウイズ/アフターコロナをプラス宇宙で乗り越える~

宇宙の資源を活用したビジネスアイデアソン開催!

開催結果

開催日時

2020/12/19 (土)


2020年12月19日(土)、約30名の参加を得て、内閣府S-Boosterが主催するビジネスアイデアソン「ウイズ/アフターコロナをプラス宇宙で乗り越える」を開催しました。

2020年は新型コロナウイルス感染拡大にともない、例年の形式での開催は見送られましたが、次回開催に向けた準備の一環として、宇宙ビジネスにつながるアイデアを、参加者の対話を通じて磨き上げる「ビジネスアイデアソン」をオンライン形式で開催いたしました。

アイデアソンにはさまざまなバックグラウンドを持つ方々が集まりました。業種でいうと電機、光学、事務機、重工、自動車関連の他に、広告、法務、金融関係の方々も。職種ではエンジニアリングやIT、技術企画、デザインに加え、営業や経営企画に関わる方々もおられ、さらに宇宙ファンの学生さんも参加されました。また北海道~東・名・阪、海外(タイ)などから参加があったのも、距離の制約を越えられるオンライン形式ならではでした。

「プラス宇宙」を全体テーマに、測位衛星から得られる高精度の位置情報や、地球観測衛星の観測データ等活用し、「プラス宇宙」で社会的な課題――新型コロナウイルス感染症や高齢化問題など―の解決に貢献できる可能性を投げかけました。

午前10時から始まったアイデアソンは、主催者挨拶、参加者の自己紹介に続き、ビジネスアイデアのヒントやシードを提供する「インスピレーショントーク」として、慶応義塾大学の神武直彦教授(同大学院システムデザイン・マネジメント研究科)から、SDGsと宇宙利用についての講演が行われました。


神武教授による講演

講演では、「宇宙技術を使ってやるぞ!と肩肘を張ると、あまり良い成果は得られない。技術を目的ではなくあくまで手段として使いこなそう」との緒言に続き、輸送系、衛星本体、探査システム、観測データなど宇宙アセットの概要を説明されました。
そして「プラス宇宙」の実例として、衛星測位を利用して、農場で収穫を最大にする苗配置の最適配置に活用した事例や、スポーツ選手の動きのデータベース化に活用した事例等を、衛星データの利用では、土地の観測データと地上における情報を組み合わせて金融サービスに活用した事例等を紹介されました。
最後に「宇宙を利用するビジネスの良いところは、日本でできれば世界でもできる、人間でできればアニマルもできるなど、幅広い発展が可能な点」と、アイデアの展開を促しました。

この後、5つのブレイクアウトルーム(子会議室)とオーナーが設定され、MURALと呼ばれるホワイトボード/付箋共有アプリを使って、参加者が巡回しながら討議を開始。昼食をはさんで午後には、JAXAの平松崇氏(新事業促進部事業開発グループ主査)が宇宙技術に関する専門知識サポート役として参加。

各チーム共オンラインにもかかわらず時間を忘れるほど活発な議論が行われ、平松氏のアドバイスを受けながら、ビジネスアイデアを練り上げました。最終的には、各チーム代表者がプレゼン発表し、互選投票による仮想投資を行いました。


アイデアソンで利用されたMURALの画面

ウィルス対策や街づくり、ゴミ問題、エンタメ等興味深いビジネスアイデアが発表された中で、ウィルス対策のアイデアが最高額を集めました。最後にJAXA平松氏と主催者が講評を行い、アイデアソンは無事終了しました。


平松氏による講評


参加者の集合写真

次回のS-Booster開催への助走として2月20日にもビジネスアイデアソンを開催いたします。